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黒田 哲平 ランチタイムコンサート 開催レポート
〜ショパンとシマノフスキで紡ぐポーランドの音楽〜

2019年5月27日(月) 開演12:00 (開場11:30)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」

  

 5月27日ランチタイムコンサートの幕開けを飾ったのは、桐朋学園大学4年在学中の黒田哲平さん。

 まずはショパンの3つのマズルカop.50。各曲粒立ちの良い音でマズルカのリズムも瑞々しく紡いでいきます。続いての幻想曲へ短調op.49は、しっとりと荘厳に。中間部はきらびやかに、左手の低音はたっぷりに響かせます。このショパンの名作を堂々と弾ききり、会場も盛り上がったところで、黒田さん自身の作品へ。

 『ショパンへのオマージュ』ハ短調と『エレジー』ロ短調。『オマージュ』はショパンがバッハを敬愛していたことからヒントを得たという作品で、コラール前奏曲とショパンのプレリュードを模したところから始まり、モチーフが次第に変化。そしてその荘厳な雰囲気を保ったまま『エレジー』へ。こちらは何とも美しい音の連なり、響き。

 最後はシマノフスキの作品です。『4つのポーランド舞曲』より第1番マズルカと第4番ポロネーズ、そして変奏曲変ロ短調op.3。ショパンとはまた違った民俗色の濃い響きの変奏曲を、大きな音楽でピアノ全体を鳴らして圧巻の演奏、掉尾を飾りました。

 ショパンとシマノフスキの間に黒田作品が置かれたのは当を得ていて、プログラム全体の調和を成さしめるものに。

 アンコールは、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻22番プレリュードとショパンのエチュードop.10-12『革命』。盛り上がりのうちにコンサートは終了しました。

(K.A)

 

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