「ショパン・フェスティバル2021 in
表参道」フィナーレを飾るのは、「第4回日本ショパンピアノコンクール2019入賞者によるショパンのコンチェルト(弦楽六重奏版)!!」。2019年12月に開催された同コンクール(主催・日本ショパン協会)における、上位入賞者3名: 伊藤
順一さん、鶴澤
奏さん、五十嵐薫子さん の皆さんによるピアノ協奏曲の演奏会です。
共演は、オーケストラ首席奏者メンバーで構成された弦楽六重奏(ヴァイオリン:執行
恒宏さん、村井 俊朗さん、ヴィオラ:渡邉
信一郎さん、生野 正樹さん、チェロ:小川
和久さん、コントラバス:市川
哲郎さん)。日本ショパン協会顧問・小林
仁先生によって編曲された弦楽六重奏版で、2015年のショパン・フェスティバルの最終日公演以来6年振りに同じステージでの演奏会が実現しました。弦楽アンサンブルが素晴らしいのは言うまでもありませんが、コンサートサロンでの六重奏コンチェルトは、オーケストラの時よりもピアノの音が細部までよく聞こえるというのが、ピアノ・ファンにとってたまらない魅力です。
ランチタイムコンサートと同じ12時開演の〈第1部〉は、東京音楽大学を卒業後カナダへ渡り、現在バンクーバー音楽院にて研鑽を積まれている 日本ショパンピアノコンクール2019で第2位を受賞した鶴澤
奏さんが登場。コンチェルト第2番を演奏されました。
アンコールは、ショパン:マズルカOp.24より第2番
ハ長調、パデレフスキ:マズルカOp.5-2 ホ短調 の2曲が演奏されました。
14時開演の〈第2部〉は、コンクール
第3位の五十嵐薫子さんが登場。日本音楽コンクールやピティナ・ピアノコンペティション特級で上位入賞し、ソリストとして東京都交響楽団、日本フィルハーモニー、東京フィル等との共演歴もあります。ピアノコンチェルト第1番を演奏されました。アンコールは ショパン:マズルカOp.33-2が演奏されました。
フェスティバルの大トリを飾る16時開演の〈第3部〉ピアニストは「第4回日本ショパンピアノコンクール2019」で第1位に輝いた伊藤順一さんです。なお、伊藤さんは開演前に授与式が行われた「2020年ショパン協会賞(一年間の国内演奏会の中から最も優れたショパン作品の演奏に対して贈られる)」を藤田
真央さんとともに受賞されています。
ピアノコンチェルト
第2番と、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズの2曲を熱演し、ショパン・フェスティバル2021を鮮やかに締めくくりました。