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レクチャー
関口 時正 Tokimasa Sekiguchi
対談:青柳 いづみこIzumiko Aoyagi
ショパンと《ポーランド問題》
2025年5月30日(金) 開場18:00 開演18:30
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

入場料:3500円   

内容

《ポーランド問題 La question polonaise》は、18世紀末から20世紀末まで有効だった呼称です。今で言えば《ウクライナ問題》のように、ヨーロッパ中の人々がその情勢を注視し、知識人には態度表明を迫った国際問題でした。三国分割をヴォルテールやプーシキンは容認しましたが、ルソー、ユゴー、マルクスは批判しました。「ポーランド人を見捨てるか、助けるか?」という問いは、知識人や政治家にとっての踏み絵でした。そんなことを少し広く概観した上で、ショパンが祖国について考えていたことを彼の言葉から探ります。できれば「ショパンとポーランド語」、「ショパンとポーランド人」という話題にも触れたいと思います。

PROFILE 関口 時正 Tokimasa Sekiguchi
東京大学仏文科卒.1991-2013:東京外国語大学教員(ポーランド文化).現在同大名誉教授.2018:第69回読売文学賞(翻訳),第4回日本翻訳大賞.《ポーランド舞台藝術作家・作曲家連盟ZAiKS賞》.2019:ポーランド《フリデリク・ショパン協会賞》.2020:《ポーランド共和国功労勲章コマンドル十字章》.2021:《トランスアトランティック賞》.名誉称号《在外ポーランド語大使》.著書に『白水社ポーランド語辞典』(共編),『ポーランドと他者』(みすず書房刊),Eseje nie ca?kiem polskie(Universitas刊),『若きポーランド』(未知谷).訳書に『ショパン全書簡』シリーズ(岩波書店・共訳),『ショパン歌曲集』『ポーランドのクリスマス聖歌 12のコレンダ』(以上ハンナ),アダム・ミツキェーヴィチ作『バラードとロマンス』(未知谷)他


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