2000年、東京藝術大学附属高校卒業後、渡欧。(財)ローム・ミュージックファンデーションより奨学金を得てイタリア・イモラ音楽院入学。在学中、マウリツィオ・ポリーニ氏より奨学金を受賞。
2001年、(財)安田生命クオリティ・オブ・ライフ文化財団より奨学金を得てパリ国立高等音楽院大学院(第3課程)入学。03年、同音楽院大学院修了。
07年、文化庁新進芸術家海外研修員としてパリ・エコール・ノルマル音楽院コンサーティスト課程入学。09年、同音楽院コンサーティスト・ディプロムを得て修了。
国内コンクール優・入賞の他、16歳で参加した「浜松国際ピアノコンクール」(97年)、「ロン=ティボー国際音楽コンクール」(98年・入賞と共にフランス音楽特別賞)、「アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール」(01年)では何れも最年少入賞を果たす。
また「ピラール・バヨナ国際ピアノコンクール」(01年・第2位)、「ジュネーブ国際音楽コンクール」(02年・第3位とフランク・マルタン特別賞)、「リーズ国際ピアノコンクール」(03年・第3位)では同コンクール16年ぶりの日本人上位入賞を果たし、「ショパン国際ピアノコンクール」(05年・ファイナリスト賞)、「モロッコ国際ピアノコンクール」(06年・第2位)、「パリ・オートモービルクラブ国際ピアノコンクール」(07年・優勝)等々、多数の入賞歴を持つ。
6歳でN響団友オーケストラと協演。以降、東京交響楽団、アンサンブル金沢、仙台フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニーオーケストラ、ポーランド国立放送管弦楽団、モロッコ管弦楽団との協演の他、国内外のコンサートや音楽祭にも多々招かれ出演している。
幼少期より注目を集めていた抜群のテクニックとスケールの大きな音楽性。近年はさらに美音と幅広い表現力に、「楽器の隅々まで響かせている本物のテクニック」「表情豊かなモティーフ」と高く評価されている。また08年、「カルタゴ音楽祭」(チュニジア)でのリサイタルでは、「彼女の指は魂を震わせ心を動かす。楽曲の中で彼女は旅をし、その真髄をエレガントで繊細な演奏の中に引き出した」(Le
Temps誌)、「ピアノが最高のレベルにまで高められた瞬間」(Corriere di
Tunisi誌)、「熱情、内在性、個性、ノスタルジー、熱意、奥深い叙情性。大崎結真はこれら全てを用い、心惹きつける音楽の価値や豊かさを伝えている」(La
Presse誌)など海外メディアから絶賛された。
2010年より拠点をパリから日本へ移し、2011年3月、ファーストアルバム『オール・ショパンリサイタルライヴ』がリリースされる。また、ラヴェル作品によるセカンドアルバムのリリースも予定され、今後の活躍に注目と期待が集まる若手の大器である。
これまでに藤原亜津子、大畑知子、金子勝子、播本枝未子、中村紘子、フランコ・スカラ、ジャック・ルヴィエ、マリアン・リビツキーの各氏に師事。