『第4回 日本ショパンピアノコンクール2019』

審査員長:小林 仁(日本ショパン協会会長)

審 査 員:

植田克己、海老彰子(以上 日本ショパン協会常務理事)
青柳いづみこ、江崎昌子、岡本美智子、加藤一郎、揚 麗貞(以上 日本ショパン協会理事)
ケヴィン・ケナー

各委員プロフィール

小林 仁
第25回日本音楽コンクール優勝・特賞受賞。ドイツ・バイエルン州の給費留学生としてミュンヘンに留学。1960年ワルシャワショパン国際ピアノコンクール入選。数多くのリサイタルやN響をはじめとして、日本のほとんどのメジャーのオーケストラと40曲以上のコンチェルト協演の経歴を持つ。1995年にはワルシャワのショパン国際ピアノコンクールをはじめ、ジュネーブの国際コンクールなど内外の多くのピアノコンクールの審査員として招待されている。ポーランド政府よりポーランド文化へ大きな貢献をはたしたとして、最高位の文化勲章である「グロリア・アルティス文化功労ゴールド勲章」を叙勲。2015年日本政府(内閣府)より、秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章。東京芸術大学名誉教授、日本ショパン協会会長 。

植田 克己 
1949年札幌に生まれる。1975年東京藝術大学大学院音楽研究科修了。伊達純、松浦豊明に師事。1969年第38回日本音楽コンクール入選。1971年安宅賞、1973年クロイツァー賞受賞。1975年から1979年までドイツのデトモルト音楽大学とベルリン芸術大学に留学、クラウス・シルデに師事。1977年第17回ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位大賞受賞。1978年イタリアのポジターノにおけるヴィルヘルム・ケンプによるベートーヴェンの講座を受講。日本、ヨーロッパ各地、中国などで演奏活動を展開。リサイタルを始め、NHK交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、ベルリン交響楽団、ドイツ・バッハゾリステンなど内外のオーケストラとの共演、一流演奏家との室内楽などで活躍中。1986年から2005年まで「植田克己ベートーヴェン・シリーズ」全27回を開催。ピアノソナタ、変奏曲、室内楽曲、歌曲を網羅して演奏し、大きな話題となった。2007年より「植田克己作曲家シリーズ」を開始。ケルン国際音楽コンクール、浜松国際ピアノコンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクール、日本音楽コンクールなど、国内外のコンクールの審査委員を務める。また、石川県金沢市、ドイツのライプツィヒでのマスタークラスなどで指導に当たっている。現在、東京藝術大学名誉教授、東京藝大ジュニア・アカデミー校長、上野学園大学特任教授。

海老 彰子
第41回日本音楽コンクール優勝後、パリ国立高等音楽院に留学。ロンティボー、ショパン各国際コンクール上位入賞。日本ゴールドディスク大賞2回等多数の受賞歴を持つ。共演した演奏家の数も多く、なかでもアルゲリッチとの2台のピアノの共演模様は世界各国で繰返しTV放映された。 独奏や各国オーケストラとの共演、CD録音・TV・ラジオ出演等、世界32ヶ国で長年に亘り演奏活動を展開中。浜松国際ピアノコンクール審査員長やショパン国際ピアノコンクール審査委員も務める。近年は国際的に音楽家の育成にも尽力し、世界の音楽界からも信任が篤い。

青柳 いづみこ
安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院卒。東京藝術大学大学院博士課程修了。平成元年度芸術祭賞。演奏と文筆を兼ねる希有な存在として注目を集め、14枚のCDが「レコード芸術」誌特選盤に選ばれる他、安川加壽子の評伝「翼のはえた指」で吉田秀和賞、「青柳瑞穂の生涯」で日本エッセイストクラブ賞、「6本指のゴルトベルク」で講談社エッセイ賞、CD「ロマンティック・ドビュッシー」でミュージックペンクラブ音楽賞を受賞。近著に「ドビュッシー最後の1年」、CDに「ドビュッシーとパリの詩人たち」など。NHKEテレ「ららら クラシック」、ラ・フォルジュルネ音楽祭などにも出演。日本演奏連盟理事、日本ショパン協会理事、日本ピアノ教育連盟評議員。大阪音楽大学名誉教授。神戸女学院大学講師。

江崎 昌子
桐朋学園大学を卒業後、ポーランド・ワルシャワショパンアカデミー研究科修了。これまでに北村陽子、バルバラ・ヘッセ・ブコフスカ、タチアナ・シェヴァノワ、ジャン・エフラム・バブゼ、セルゲイ・エデルマンの各氏に師事。1995年第6 回ミロシ・マギン国際ピアノコンクール第1位(フランス)、1997年第4回シマノフスキ国際ピアノコンクール第1位及び最優秀シマノフスキ演奏賞(ポーランド)、1998年第21回サレルノ国際ピアノコンクール第1位及び最優秀ドビュッシー演奏賞(イタリア)、2005年、第31回日本ショパン協会賞受賞。 2010年、ポーランド政府より、外国人に贈られる文化勲章”グロリア・アルティス”を受勲。ポーランド各地のオーケストラとの共演や、モスクワ放送響、プラハ放送響、チェコフィル、ウルサン交響楽団(韓国)、東京交響楽団、新日本フィル、日本フィル、大阪フィルなどと共演。横浜招待国際ピアノ演奏会、NHK・FMリサイタルなどに出演。CD録音もオクタヴィアレコードよりポーランドの作品集をはじめ、ショパンのエチュード全曲集、マズルカ全曲集、ソナタ全集、ノクターン全集、バラード&即興曲集、小林仁編曲オーケストラ付き作品集の室内楽版、飯森親範指揮、山形交響楽団とピアノ協奏曲第2番、日本センチュリー交響楽団とピアノ協奏曲第1番をリリースするなど、ショパン全曲録音を展開中。これまでにレコード芸術誌において特選盤となるなど高く評価されている。各地でレクチャーコンサートや公開レッスン、また洗足学園大学で後進の指導にもあたり、ショパンコンクール・イン・アジアをはじめとする様々なコンクールの審査員も行っている。現在、洗足学園音楽大学・大学院准教授、日本ショパン協会理事。

岡本 美智子
桐朋学園大学付属「子供のための音楽教室」、桐朋女子高等学校音楽科を経て同大学音楽学部卒業。有賀和子、故井口基成両氏に師事。 第32回毎日コンクールピアノ部門第2位入賞。 アメリカ、テキサス・キリスト教大学より奨学金を受け、留学。在米期間を通して、故リリー・クラウス女史に師事。 また、アスペン音楽祭においてベヴァリッジ・ウェブスター氏に、メドウブルック音楽祭より奨学金を受け、ウラジミール・アシュケナージ氏に師事。 ヴァン・クライバーン国際コンクール第6位入賞。 ‘70年に帰国し、各地での演奏活動の傍ら桐朋学園大学で教鞭をとる。 第6回チャイコフスキー国際コンクールにおいて、最優秀伴奏者賞を受賞。また、「プラハの春」国際音楽祭出演をはじめ、アメリカ各地、旧ソ連各地、台湾においてリサイタル、室内楽演奏会を行うなど、国際的にも活躍。 音楽教育に深く従事し、日本音楽コンクールはじめ、国内外の審査員を多く務め、CD録音、楽譜校訂も手がける。現在、公益財団法人日本ピアノ教育連盟会長、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科特命教授、日本ショパン協会理事。

加藤 一郎 
東京藝術大学卒業、ヴィンタートゥア音楽院留学。米谷治郎、マックス・エッガー、クリストフ・リスケの各氏に師事。タチアナ・ニコラーエワ及びコンラート・ハンゼンのマスターコースを受講。各地でリサイタル、協奏曲、室内楽、伴奏等の演奏活動を行い、NHKTV/FM等に出演する。著書に『ショパンのピアニスム』(音楽之友社)、『ショパンによるバロック音楽の受容に関する研究』(ヤマス文房)等があり、バッハ、ショパン、リストを中心に論文多数。ポーランド国立ショパン研究所、ヨーロッパ・ピアノ教育連盟、韓国ピアノ協会、日本ピアノ教育連盟等における講演、公開レッスンやマスターコースの講師、内外の多くのコンクールの審査を行う。2010年から文科省科学研究費補助金を受給。文科省専門委員を歴任。現在、国立音楽大学教授、日本ショパン協会理事、日本ピアノ教育連盟評議員。

楊 麗貞
桐朋学園大学音楽学部卒業。 第14回全日本学生音楽コンクール・小学校の部全国第1位、第36回日本音楽コンクール第1位、海外派遣コンクール特別表彰受賞、第8回・第9回ショパン国際ピアノコンクールに於いてディプロマを得る。第1回日本ショパン協会賞受賞。1968年ショパン協会主催のデビュー・リサイタル以来、国内各地でも数多くのリサイタルを行っている。これまでにポーランド、米国、台湾、シンガポールで、コンサートを行い。N響を始め、殆どの主要オーケストラと共演。CDは「ショパン名曲集」、「ショパン:24の前奏曲」、「ショパン:ワルツ集」、「ショパン・アルバム―晩年の作品」)を発売。 室内楽、マスタークラス、公開講座、レクチャーコンサート、プロデュースコンサート、各音楽コンクールの審査員を務める。 現在、日本大学芸術学部、桐朋学園大学において、後進の指導にもあたっている。

ケヴィン・ケナー
1990年、ショパン国際ピアノコンクール(ワルシャワ)で最高位(聴衆賞並びにポロネーズ賞)、国際テレンス・ジャッド賞(ロンドン)、チャイコフスキー国際コンクール(モスクワ)で銅賞(ロシア作品最優秀演奏賞)の3つの賞を受賞。それに先立つ1988年にはジーナ・バッカウアー国際ピアノコンクール(ソルトレイクシティ)や1989年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(フォートワース)でも輝かしい成績を残した。ソリストとして、ハレ管弦楽団、BBC交響楽団、ベルリン交響楽団、ワルシャワ・フィルハーモニー、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団等の世界的に著名なオーケストラ、また米国ではサンフランシスコ、カンザス、ニュージャージー、ローチェスター、ボルティモア他多数の主要オーケストラと共演を果たしている。また、チャールズ・グローヴズ、アンドリュー・デイヴィス、ハンス・フォンク、スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ、イェジー・マクシミウク、カジミエシュ・コルト、イルジー・ビエロフラーヴェク、アントニ・ヴィット等著名な指揮者との共演も数多い。近年の主な活動として、フランス・ブリュッヘンと18世紀オーケストラの共演、Ensemble XIXとの演奏及び録音、1826年のグラフを用いてパリのシテ・ド・ラ・ミュージックでのショパン作品リサイタル、またパデレフスキ生誕150周年の記念コンサート及び録音、日本、米国、メキシコ、カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、ポーランドでの演奏ツアー等が挙げられる。録音も数多く行っており、ショパン、ラヴェル、シューマン、ベートーヴェン、ピアソラと多岐に渡る。近年ポーランドで室内楽カテゴリーにおいて最優秀賞の“フレデリック賞”を授与された。またピリオド楽器にも造詣が深く、1849年のプレイエルを用いて国立ショパン研究所のレーベルで録音したショパンのソロピアノ作品集はディアパソン誌(仏)にて5つ星を獲得した。最近では2018年3月ワーナー・クラシックスより、チョン・キョンファ氏とのデュオによる新譜 ≪Beau Soir≫ を発表、こちらもまたディアパソン誌にて5つ星を獲得する。同年6月には同レーベルより ≪ショパン:後期ピアノ作品集≫ 、また7月にはショパン研究所レーベルよりワルシャワで作曲者自身のスタインウェイピアノを用いて録音した ≪パデレフスキ・ソロピアノ作品集≫ を発表。2015年、ショパンのピアノ協奏曲2曲のピアノ五重奏をナショナル・エディションより出版。2011年以降、ヴァイオリニスト チョン・キョンファからの熱烈なオファーを受け彼女の10年ぶりとなる活動始動に伴いデュオパートナーとして世界ツアーに参加。“美しく穏やかな真珠のような輝きを放つピアニズム”(英・テレグラフ紙)と絶賛されるなど、キョンファのヴァイオリンを引き立てつつ存在感を放つアンサンブルは彼の高度な美的音楽性を聴衆に再認識させている。

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